あがり症と精神性発汗 デパスとプロバンサイン

あがり症と精神性発汗(精神性多汗症)について

部屋で一人でいるときはあまり汗をかかないけど、人と関わるときや注目される場面で大量の汗をかく。

 

あがり症の方で緊張したときに大量の汗をかいてしまうことに悩んでいる方は多いです。

 

多汗症には身体的な原因でかく汗と緊張や不安などのストレスが原因でかく汗の2種類があります。
あがり症で汗をかく方は後者の緊張からくる汗でこのタイプの汗を精神性発汗や精神性多汗症と言います。

 

名前からも想像がつく通り精神面への影響(緊張や不安)を感じることで自律神経が刺激され、大量の汗をかきます。
交感神経が過剰に反応することで症状が出るあがり症同様、精神性発汗はあがり症の症状の一つとも言えます。(発汗恐怖症とも呼ばれます)

 

気温が高いわけでもないのに人が近づくと汗が出たり、人前に出ると急激に汗が吹き出てしまうなど、心理的・精神的な緊張や不安が原因となっているのが特徴です。

 

多汗症には

  • 手のひらを中心に大量の汗をかく手掌(しゅしょう)多汗症
  • 足や足の裏を中心に大量の汗をかく足蹠(そくせき)多汗症
  • わきを中心に大量の汗をかく腋窩(えきか)多汗症

など汗をかく部位によって様々な名称がついています。

 

精神性発汗は汗のかき方にも特徴があり、主な発汗個所は手のひらや足、わきなど局所的に発汗する場合が多いです。(特に手のひらの汗が多いと言います)

 

緊張したときに手に汗を握るというのはこのためかもしれません。

 

どこかだけが異常に汗をかいてしまうケースやそれぞれの箇所から同時に発汗するなど様々なケースがあります。

 

精神性発汗は本人が意識していなくても何かしらの緊張を感じることで発汗します。ここには予期不安などのあがり症の症状も関係していると言われており、汗をかけばかくほどにさらに不安がつのり、より多くの汗が出てしまう悪循環を作ってしまっています。

 

この精神性発汗はあがり症と同様自律神経の過剰な反応が原因となっている場合が多いため、あがり症同様に根源である緊張や不安、恐怖を取り除くことで発汗を防ぐことができます。

 

薬で言えば、精神性発汗には不安や緊張を取り除く精神安定剤と汗そのものを抑制する抗コリン薬のプロバンサインが有効です。

 

精神安定剤であれば服用することで精神の安定が期待できるため汗抑制の期待が持てます。

 

しかし、やはり簡単ではなく、多汗症など、大量の汗に悩んでいる方は汗に悩んでいる場合が多いと思います。汗がなくならなければ不安が消えにくいこともあります。

 

そういった方には多汗症などの汗を直接止める働きのある抗コリン薬プロバンサインであれば、汗そのものをシャットアウトすることができます。

 

精神性発汗でわきは臭うのか?

精神性発汗による大量の汗や服の汗染みだけでなく、発汗に伴う臭いも気にされる方も多いと思います。

 

しかし、厳密に言えば多汗症の汗とワキガの汗は違うため、多汗症だからわきが臭うということはありませんが、汗により臭いが増したり、臭いやすくなることがあり、気にするあまり余計に汗が出てしまうことにも繋がりかねません。

 

汗腺(汗の出口)には2種類あり、エクリン腺とアポクリン腺があります。通常の発汗はエクリン腺、ワキガなどの臭いを伴う汗はアポクリン汗腺から流れます。
出口が違えば汗も違うので本来精神性発汗でかく汗はわきが濡れても臭いが強くなることはありません。